01
YOSHINO
CEDAR/CYPRESS

約500年の歴史ある吉野林業
人が育んだ最良の木材

日本で最も古い植林の歴史をもつ吉野林業。吉野材と呼ばれる銘木・吉野ヒノキと吉野杉は、500年ものあいだ受け継がれてきた独自の育成方法によって、強くて木目が美しく色合いの良い最高品質の木材となります。吉野ヒノキは油分が多く、ツヤがありしなやか。白地にほんのり薄いピンクがかかり上品な色味です。吉野杉は木目がはっきりとしており、赤みがかった色味で高級感があります。

巧の技術と思いを受け継ぎ、
次へつなげる

吉野で建具職人として匠の技術を有していた、和田工芸の和田奈良一さん。吉野ヒノキや吉野杉を薄く削る技術は、和田さんとの出会いによって鍛えられ高めていくことが出来ました。「自分で出来るようにならなあかん。うちでやったらええ、教えたる。」と優しく指導し続けて下さった和田さんですが、2016年4月に逝去。和田さんの吉野の木に対する思いと授けて下さった技術を繋げ、伝えていきたいと思います。

02
JAPANESE
TRADITIONAL PAPER

1300年継承される職人の誇り、
歴史と風土を和紙に漉き込む

吉野・国栖地区で、1300年以上変わることなく受け継がれてきた製法を今に残す、吉野手漉き和紙。長い歴史の中で、日本の伝統的な美術工芸を支える重要な役割を担ってきました。原料となる楮（こうぞ）の木を育てるところから漉き上げの作業に至るまで、川の水に晒したり、天日に干したり、煮たり叩いたりと、40回以上にも及ぶ気の遠くなるような工程を重ねていきます。化学薬品に頼ることなく、手作業で何時間も力強く叩かれた楮は繊維が絡み合うことにより、強く丈夫な和紙に。山の冷たく澄んだ水で一枚一枚漉き上げられ、太陽の光を浴びて乾燥させることにより、引き締まったハリのある美しい和紙となります。吉野の清らかな自然と風土が良質な和紙を育み、伝統を受け継ぐ職人の妥協を許さない覚悟と手間暇が、和紙の温もりと風合いをより一層感じさせてくれます。